2019年2月現在で公表されている広島市に住む国籍別外国人の人口統計は、2017年3月31日時点が最新のものとなります。(少し古いのが残念ですが…)今回はこちらの統計などを基に記事をまとめてみました。
【国籍別】広島市に住む外国人の人口上位国ベスト10
【2019年1月1日時点】広島市の外国人推計人口は17,317人
広島市 | 人口計 | 外国人人口 | 外国人比率 |
2019年1月 | 1,199,552人 | 17,317人 | 1.44% |
2018年1月 | 1,198,732人 | 16,374人 | 1.37% |
2017年1月 | 1,197,262人 | 15,346人 | 1.28% |
2016年1月 | 1,194,435人 | 14,601人 | 1.22% |
広島県ウェブサイトで公開されている統計情報によると、2019年1月1日時点の広島市の外国人推計人口は17,317人でした。
過去4年間の推移を上記の通り表にしています。こちらを見ると、徐々にではありますが毎年推計人口に占める外国人の割合が上昇し、2019年1月1日現在では外国人比率は1.44%となっています。
韓国、中国が圧倒的に多く、続いてベトナム、フィリピン
広島市ウェブサイトを基に2017年3月31日時点の広島市の国籍別外国人人口の多い順に上位10か国までまとめました。
1.韓国、朝鮮 5,610人
2.中国 5,213人
3.ベトナム 1,906人
4.フィリピン 1,883人
5.ブラジル 457人
6.アメリカ 423人
7.タイ 274人
8.インド 269人
9.インドネシア 136人
10.ペルー 129人
の順でした。こちらで特筆すべきは上位4か国(1.韓国、朝鮮、2.中国、3.ベトナム、4.フィリピン)までで広島市の外国人全体の約84%を占めていることです。
上位10か国の過去3年間の人口推移
上位10か国の過去3年の人口推移
人口順位(人口ランキング)を図にしました。広島市に住む外国人人口の中で1、2位の韓国(朝鮮)、中国の人口は圧倒的です。次に3、4位のベトナム、フィリピンも相当な人口です。5位以下の国籍の人口は、一気に減少してしまって図からは良く読み取れませんので、以下で詳細な人口を見ていきましょう。
韓国、中国は圧倒的な人口
1.韓国、朝鮮 | 人口 | 人口増減 | 対前年比 |
2017.3.31 | 5,610 | (140) | -2.4% |
2016.3.31 | 5,750 | (89) | -1.5% |
2015.3.31 | 5,839 | (137) | -2.3% |
2014.3.31 | 5,976 | – | – |
2.中国 | 人口 | 人口増減 | 対前年比 |
2017.3.31 | 5,213 | 115 | 2.3% |
2016.3.31 | 5,098 | (8) | -0.2% |
2015.3.31 | 5,106 | (94) | -1.8% |
2014.3.31 | 5,200 | – | – |
まずは上位2か国、1.韓国、朝鮮、2.中国を見ていきましょう。こちらの上位2か国は圧倒的に人口が多いですね。2017年3月31日時点で外国人全体の約62%を占めています。イメージ通りかもしれませんが、約62%という値には驚きますね。
ただし1.韓国、朝鮮はやや減少傾向にあるようです。一方、2.中国は減少傾向にありましたが、2016年3月31日~2017年3月31日の直近1年は増加しています。
ベトナムの増加率は最も高い、フィリピンも増加傾向
3.ベトナム | 人口 | 人口増減 | 対前年比 |
2017.3.31 | 1,906 | 611 | 47.2% |
2016.3.31 | 1,295 | 463 | 55.6% |
2015.3.31 | 832 | 324 | 63.8% |
2014.3.31 | 508 | – | – |
4.フィリピン | 人口 | 人口増減 | 対前年比 |
2017.3.31 | 1,883 | 164 | 9.5% |
2016.3.31 | 1,719 | 55 | 3.3% |
2015.3.31 | 1,664 | 34 | 2.1% |
2014.3.31 | 1,630 | – | – |
続いて3.ベトナム、4.フィリピンを見ていきましょう。こちら2か国は、上位2か国の人口には及びませんが、増加率には目を見張るものがあります。両国からはここ数年で技能研修性の数が増えていることも大きく影響しているように思います。データが少し古い(2017年3月31日時点の情報が2019年2月現在公表されている最新値です…)ので2019年2月現在ではさらに増えていることも想像できます。
特に3.ベトナムの増加率は目を見張るものがあります。過去3年の推移で平均50%以上の増加率を記録しています。4.フィリピンの増加率も高い水準で継続しています。特に直近においては約9.5%の割合で人口増加していますね。
ベスト5からベスト10 アジア圏は上昇傾向、アジア圏以外は減少傾向
5.ブラジル | 人口 | 人口増減 | 対前年比 |
2017.3.31 | 457 | 6 | 1.3% |
2016.3.31 | 451 | 5 | 1.1% |
2015.3.31 | 446 | 20 | 4.7% |
2014.3.31 | 426 | – | – |
6.アメリカ | 人口 | 人口増減 | 対前年比 |
2017.3.31 | 423 | (37) | -8.0% |
2016.3.31 | 460 | (8) | -1.7% |
2015.3.31 | 468 | 47 | 11.2% |
2014.3.31 | 421 | – | – |
7.タイ | 人口 | 人口増減 | 対前年比 |
2017.3.31 | 274 | 33 | 13.7% |
2016.3.31 | 241 | 43 | 21.7% |
2015.3.31 | 198 | (7) | -3.4% |
2014.3.31 | 205 | – | – |
8.インド | 人口 | 人口増減 | 対前年比 |
2017.3.31 | 269 | 51 | 23.4% |
2016.3.31 | 218 | 28 | 14.7% |
2015.3.31 | 190 | 40 | 26.7% |
2014.3.31 | 150 | – | – |
9.インドネシア | 人口 | 人口増減 | 対前年比 |
2017.3.31 | 136 | 24 | 21.4% |
2016.3.31 | 112 | 9 | 8.7% |
2015.3.31 | 103 | 0 | 0.0% |
2014.3.31 | 103 | – | – |
10.ペルー | 人口 | 人口増減 | 対前年比 |
2017.3.31 | 129 | (6) | -4.4% |
2016.3.31 | 135 | (8) | -5.6% |
2015.3.31 | 143 | 2 | 1.4% |
2014.3.31 | 141 | – | – |
最後に5.ブラジル、6.アメリカ、7.タイ、8.インド、9.インドネシア、10.ペルーを見ていきましょう。まず上位4か国と比較して上位5か国以下の国籍の外国人人口は急に少なくなっているようですね。それだけ上位4か国の人口が多いということでしょう。
全体的な傾向としては、5.ブラジルを除き、アジア以外の国である6.アメリカ、10.ペルーは減少しているようです。一方、7.タイ、8.インド、9.インドネシアというアジアの国からの人口は全て増加しているようです。7.タイ、8.インド、9.インドネシアは約10~20%超の割合で人口が増加しているようです。
まとめ
当記事の内容を以下にまとめました。
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最新値2017年3月31日での国籍別の広島市に居住する外国人人口の順位は1.韓国、朝鮮、2.中国、3.ベトナム、4.フィリピン、5.ブラジル、6.アメリカ、7.タイ、8.インド、9.インドネシア、10.ペルーとなっています。
- 上位2か国(1.韓国、朝鮮+2.中国)で外国人全体の約62%、上位4か国(1.韓国、朝鮮+2.中国+3.ベトナム+4.フィリピン)で外国人全体の約84%を占めているようです。
- ベトナム人の人口はおよそ+50%/年に近いペースで増加しているようです。
- 上位10か国においてはアジア圏からの人口(1.韓国、朝鮮除く)は上昇傾向、一方でアジア圏以外からの人口(5.ブラジル除く)は減少傾向の様です。
◎2019年3月下旬に広島市から最新値(2018年3月31日時点)が発表されました。こちらからどうぞ↓
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