近年、訪日外国人(インバウンド)数は大きく増加しており、広島市においても同様に外国人観光客が大きく増加しています。
2019年3月現在で公表されている最新データである2017年のデータで、広島市を訪れた外国人観光客は約152万人でした。
そのような環境下において、広島市では広島市に訪れた外国人観光客に対して毎年アンケートを実施し、外国人観光客のニーズを掴もうとしているようです。
さて、今回はそのアンケートのデータを加工・修正して、記事にしました。
外国人観光客の詳細に迫ってみましょう!
そのまえに…
本題に入る前にアンケートの回答者についてです。広島市が行ったアンケートの回答者は1,289人です。1,000人超にアンケートを取るとは、がんばりましたね広島市!
まずはアンケート回答者の出身エリアを確認していきましょう。
外国人とひとくくりに言っても文化や興味などは様々ですから、回答者の出身エリアを確認するのはデータを読み取る上で大事ですよね。
はい、上記のグラフを見てわかる通り、かなり幅広いエリアの外国人をカバーしていますね。
2017年に広島市を訪れた外国人観光客の約152万人の実績データと比較すると、
- アジアの割合が少ない
- ヨーロッパの割合が多い
◎2017年の広島市を訪れた外国人観光客の出身国の実績データはこちら↓
なので、全体としては、アジアの意見が薄まって、ヨーロッパの意見が濃くなったアンケート結果となっていると思われます。
それでは本題に入りましょう!
外国人観光客の広島市までの移動手段は?
広島市までの交通手段は…JR派が8割超!
“外国人観光客がどのような交通手段で広島市まで来たのか”を探っていきます。
早速アンケート結果を見ていきましょう。
さて、結果を順に並べると、
1.JR 約81%
2.飛行機 約7%
3.自動車 約5%
4.船舶 約1%
その他
となっています。
主要観光地から新幹線で広島市へ
JRは圧倒的な割合で約81%でした。
在来線で他都市から広島まで移動してくるとは考えにくいことから、JR=新幹線のことだと思われますね。外国人観光客は、関空・成田・羽田・福岡・セントレアなどの国際空港を通じて日本に入国、その後広島に新幹線で移動してきているんでしょうね。
ちなみに外国人の方は、ジャパン・レール・パスを利用することで、新幹線に格安で乗車できますね。“のぞみ”、“みずほ”に乗車できないなどの一定の制限はありますが、下記のとおり格安で新幹線に乗車できるようです。うらやましい…。ジャパン・レール・パスの概要はこちらです。
パス引換証のおねだん(2019年4月現在)
種類
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グリーン車用
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普通車用
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区分
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おとな
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こども
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おとな
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こども
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7日間
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¥38,880
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¥19,440
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¥29,110
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¥14,550
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14日間
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¥62,950
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¥31,470
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¥46,390
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¥23,190
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21日間
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¥81,870
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¥40,930
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¥59,350
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¥29,670
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逆に言えば、ジャパン・レール・パスがあれば、追加コストを気にせず、気軽に他都市にも足をのばせますね。ジャパン・レール・パスがあるお陰で、経済的な面で広島に来るハードルは下がっているかもしれませんね。
飛行機は2位で約7%
飛行機は7%でした。
2019年3月現在、広島空港はソウル・上海・大連(そのまま北京へも接続)・台北・香港・シンガポールとつながっています(シンガポールは2017年10月就航)。ただ、外国人観光客全体からすると飛行機で広島に来るのは少数派なんですね。伸びしろがありそうですね、飛行機は。
また海外からではなく国内から飛行機で移動してきている方もいるでしょうね。広島空港は(国内チャーター便を除き)羽田・成田・新千歳(札幌)・仙台・那覇(沖縄)と定期便があります。
ちなみに広島空港は2021年4月を目途に民営化することを目指しています。もし民営化されれば、先んじて民営化された仙台や関空のように国際線の誘致等、より一層進む可能性もありますね。
本日は以上です。
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