日本に観光に訪れる訪日外国人(インバウンド)は2013年を境に年々増加しています。
◎訪日外国人数の推移および広島市の外国人観光客の推移についてはこちら↓
中国人の爆買いなどが数年前に話題になるなどその中でもアジア圏からの観光客は激増しているとされます。
一方で、広島市に訪れる外国人観光客は従来から欧米系が多いとされています。実際のところはどうなのでしょうか?
今回はエリア別と国別に日本全体の訪日外国人観光客数と広島市の外国人観光客数を比べてみました。
訪日外国人観光客はどのエリアから多い?
それではまずは日本全体の訪日観光客(インバウンド)についてエリア別にみていきましょう。
アジアが約86%で圧倒的
2018年の訪日外国人数は約3,119万人でした。
グラフは日本政府観光局ウェブサイトのデータを基に作成しています。ちなみにエリア割合は2018年1月~11月の累計数です(12月はまだ発表されていませんので計算に含めていません)。
どのエリアが多いか早速みていきましょう。
1.アジア 86%
→ エリア別で圧倒的です。地理的に近くて人口も多いですからねアジアは。観光地たる観光地はもうアジアの方がたくさんいますね、例えば大阪の道頓堀を歩いてたらここはアジアかという感じに外国人の方が多いですね。
2.北米・南米 6%
→ 北米・南米エリアが2番目です。このエリアからはアメリカ人が圧倒的に多いようです、アメリカ人は国籍別の観光客数で5位(4.9%)を占めており、北米・南米エリアはほとんどがアメリカ人のようですね。
3.ヨーロッパ 6%
→ イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインが多いようです。一国が圧倒的に多いというよりも、様々な国からバランスよく来日しているようです。
4.オセアニア 2%
→ オセアニアエリアからはオーストラリア人が圧倒的に多いようです、オーストラリア人は国籍別で7位(1.8%)です。
5.アフリカ 0%
→ 四捨五入の計算上0%になっていますが、0人じゃないですよ。まだまだアフリカから訪日する方は少ないようです。
訪日外国人観光客はどの国から多い?
つぎに日本全体の訪日観光客(インバウンド)について国籍別にみていきましょう。
訪日外国人観光客のベスト4は中国、韓国、台湾、香港
国籍別のグラフで2018年に日本を訪れた観光客の上位10か国を抽出しました。
1.中国(27%)
2.韓国(24%)
3.台湾(15%)
4.香港(7%)
5.アメリカ(5%)
6.タイ(4%)
7.オーストラリア(2%)
8.フィリピン(2%)
9.マレーシア(2%)
10.シンガポール(1%)
中国と韓国で50%の過半数を占めていますね。上位4か国は全てアジアからの訪日外国人です。東京や大阪を歩いていて感じる感覚と近いものがありますね。
広島市を訪れる外国人観光客はどのエリアから多い?
それでは本題に入って、広島市の外国人観光客(インバウンド)についてエリア別にみていきましょう。
広島市においても最多はアジアの約37%
2018年の広島市のデータはまだ公表されていませんでした。2017年までをみていきましょう。
2017年の広島市を外国人観光客数は約152万人でした。
グラフは広島市ウェブサイトのデータを基に作成しています。
どのエリアが多いか早速みていきましょう。
1.アジア 37%
→ エリア別で最多です。広島市においてもアジアからの観光客が最多のようです。地理的に近くて人口も多いですからねアジアは。
2.ヨーロッパ 28%
→ イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアなど、どこか特定の1か国の出身者が多いわけではなく、満遍なく各国から広島市に訪れているようです。
3.北米・南米 21%
→ アメリカ人が圧倒的に多いようです、アメリカ人は国籍別の観光客数で1位(15.8%)です。その他ではカナダが2.2%で13位です。
4.オセアニア 11%
→ オーストラリア人が圧倒的に多いようです、オーストラリア人は国籍別で2位(10.2%)です。
5.中近東 2%
6.アフリカ 1%
→ 中近東、アフリカからの観光客は少ないようです。
広島市を訪れる外国人観光客はどの国から多い?
つぎに広島市の外国人観光客(インバウンド)について国籍別にみていきましょう。
広島市の外国人観光客のベスト4は米国、豪州、中国、台湾
国籍別のグラフでは2017年に広島市に訪れた観光客の上位10か国を抽出しました。
1.アメリカ(16%)
2.オーストラリア(10%)
3.中国(10%)
4.台湾(8%)
5.香港(7%)
6.イギリス(6%)
7.フランス(5%)
8.ドイツ(4%)
9.韓国(4%)
10.シンガポール(2%)
2017年10月に広島空港にシンガポール-広島間のシルクエアーが就航したので、2018年はシンガポール人の観光客数も増えているかもしれませんね。
日本全体の訪日外国人と比較すると、広島に訪れる外国人の国籍が特徴的であるとわかりました。
欧米豪からの観光客が多いのは原子爆弾が投下された広島で被爆の実相に学びたいという方が多いのではないかと思います。
一方でアジアからの観光客はまだまだ少ないので今後の伸びしろに期待したいところですね。
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